<抜歯即時インプラント埋入(Kr.1794)/その3>

抜歯後即時インプラント埋入術から、4ヶ月が経過しました。術直後から、装着していた仮歯を調整しつつ、しっかりインプラントも根付いてきました。

でも見てくださいこの写真。インプラントを入れた周囲の歯肉は、ボリュームを失ってしまいました。抜歯すると、周囲組織が痩せてくるからです。まだ20代、これから先50年は、健康的で美しく安定した歯肉を保たなければなりません。こんな時必要な治療方法は、結合組織移植術(歯肉移植術)です。英語では、connective tissue graftといい、その頭文字をとってCTGと呼ばれている手術方法です。
写真の如く、患者様ご自身の上顎の奥(口蓋歯肉)から、歯肉を採取し、ボリュームを失った歯肉に移植する治療方法です。
実は歯肉は三層構造になってます。採取した歯肉をコルクボード上で、上皮、粘膜下組織を取り除き、結合組織のみとして、これを移植するのです。
歯肉溝から、剥離し、袋状に形成した内面にこの移植片を挿入、縫合するのです。この術式は、エンベロープ・テクニック(envelope technique)と呼ばれています。早く健康的で美しい歯肉に回復することを願っています。
ヒロデンタルクリニック